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「刃牙はBL」神尾楓珠(エーチーム)×岡山天音 対談!


神尾楓珠


岡山天音神尾楓珠(エーチーム)がWOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」に出演する。



本作はBL研究家の金田淳子が板垣恵介による格闘マンガ「刃牙」シリーズをBLとして読み解いたエッセイを原案にした物語。文房具メーカーで働く主人公・児島あかねが「グラップラー刃牙」に濃厚なBLの可能性を見出し、“1日30時間”の妄想に取り憑かれるさまを描く。あかねを取り巻く男性キャラクターを演じた岡山天音と神尾楓珠の対談をセッティング。また、それぞれに「刃牙」に絡めた一問一答にも挑戦してもらった。




ひたすら「刃牙」のことしか出てこない(神尾)


──強烈なタイトルですが、オファーを受けたときの印象は?


岡山天音:タイトル見てこんなに「?」が浮かぶ作品もないですよね。脚本より先に企画書を読ませていただいて、徐々になるほど!となっていきました。


神尾楓珠:「刃牙」なのかな? 「刃牙」じゃない日常のことなのかな?みたいな(笑)。でも「刃牙」は格闘マンガとして知っていたので、BLとして読む発想にまず驚きました。



岡山天音:その人独自の視点や解釈を持ってして、まったく新しい価値を見出す作業っていいなと思いました。最初、タイトルだけ聞いたときは意味がわからなかったですが(笑)。


神尾楓珠:脚本を読んでも本当にひたすら「刃牙」のことしか出てこない(笑)。僕も最初はあまり知らなかったので、何を言ってるのか全然わからなかったんです。でも勉強していくうちに、いろいろな発見があって面白かったですね。


岡山天音:実在するフィクションが別の作品の主軸に組み込まれてるってレアな形式ですよね。ドラマではオリジナルの要素として、あかねさんの会社での人間模様がバランスよく追加されていて。非常にニッチな作品だと思うんですけど、「刃牙」に触れたことがない人もスムーズに入っていける作りになってる。知らない人に向けても丁寧に設計されたドラマ。面白い試みだなと思いました。



岡山天音


ドラマの相関図にマンガのキャラクターが1人いる(岡山)


──お二人が演じたキャラクターについても教えてください。岡山さんはあかねの職場の後輩・竹野航平、神尾さんはあかねの同級生・柴本大寿を演じられています。


岡山天音:竹野は特別、複雑なキャラクターではないです。けっこう大胆と言いますか、一方的にあかねさんにアプローチする男。


──脚本を読んでいて、竹野の行動には本当にヒヤヒヤさせられました。


岡山天音:そうですよね。現実にいたらけっこうキツい……。でも魅力的なキャラクターにはしたかったので、監督とも観てる方が嫌悪感を示すような印象にはしたくないと最初に話しました。だから見た目は清潔感や服装のセンスを大事にして。外側でポイントを貯めて言動で減らして、ちょうどプラスマイナスゼロです(笑)。


──竹野の勘違いな言動がドラマの推進力になっている部分もありますね。あかねの好きな人は愚地克巳なのに、柴本と思い込んでいて。


岡山天音:主人公の好きな人が、実在しない2次元のキャラクターっていうのが変化球ですよね。竹野の気持ちはシンプルですが、ドラマの相関図にマンガのキャラクターが1人いるのが新鮮です(笑)。



神尾楓珠


──神尾さんは出演発表時のコメントで、柴本のことを「そんなに色のある役ではない」とおっしゃっていますね。


神尾楓珠:ほかの人たちに比べると、本当に普通に生きてきた男だと思います。ただ普通に生きていたら、学生時代のあかねにトラウマを植え付けてしまっていた人。それは別に嫌がらせでも、意図的でもないんですよね。


──あかねからは、BL愛をクラスメイトにさらした“天敵”として認識されています。


神尾楓珠:監督とは柴本の他人との距離の近さ、について話してました。あかねにトラウマを植え付けた覚えもないので、同級生と久々に会ったノリで仲良くしようとする(笑)。そういう無意識な距離の近さは意識しました。



ほのぼのした松本さんとのギャップ(岡山)


──松本さんとの共演はいかがでしたか?


神尾楓珠:松本さんはセリフがすごく多いんです。朝から夜まで出ずっぱりでも、セリフが飛ぶことはほぼない。あの量のセリフがちゃんと頭に入っているのは、本当に衝撃でした。


岡山天音:僕の場合、共演シーンは竹野がずっとしゃべってるので(笑)。完成作品を観てすごいと思ったのは、松本さん1人のシーン。あかねが「刃牙」を読みながらキャラクターのセリフを言ったり、脳内妄想でニュースキャスターや講師になったり。その声が毎回違くて、この引き出しの多さはなんなんだ!と驚きましたね。声のお芝居が本当にうまい。脚本に書かれてる難しい球を華麗に打ち返していました。



松本穂香


──神尾さんはまだご覧になってないですか?


神尾楓珠:僕はまだ観れていなくて……。楽しみになりました。


岡山天音:本当に痛快で楽しいと思います。コメディとして上質で、あかねさんの妄想の世界はかなり凝っている。普段のほのぼのした松本さんの空気とドラマでの表現力にギャップがあって、かっこよかったですね。



松本穂香


──現場で松本さんと「刃牙」の話はされたんでしょうか?


岡山天音:居酒屋のシーンは、3人でしゃべった記憶があります。ただ撮影当時「刃牙」を読み込んでいたわけではないので、盛り上がることはなかったです(笑)。


神尾楓珠:僕もアニメに触れただけだったので「刃牙」トークでは盛り上がることはなかったです(笑)。


岡山天音:実は撮影後に「グラップラー刃牙」からちゃんと読み返してるんですよね。仕事が終わったあとに、題材になった作品を読むってあんまりない(笑)。めちゃくちゃ意欲が湧いてきて、ものすごい大作に手を出してしまいました。


──ではいずれ最新の「バキ道」まで……?


岡山天音:そうですね、その頃にはまた新しいシリーズが出てそうですけど(笑)。



神尾楓珠


マンガ「刃牙」への入口(神尾)


──1話だけ拝見したんですが「刃牙」のマンガのコマが、これだけテレビに映る作品は今後も出てこないと思います。


神尾楓珠:「グラップラー刃牙」と「バキ」は僕よりも上の世代で青春時代に読んだ人が多いと思うんですが、ドラマを観ると懐かしい気持ちにもなりますよね。こんなシーンあったな!となるし、BLという新しい見方も知れる。


岡山天音:心の中で思わずツッコみながら読んでしまうマンガがあると思っていて。刃牙もその1つ。その楽しさをドラマ作品に落とし込んで昇華させた作品。あかねさんの視点は超個人的なものですが、BLや「刃牙」を知っている人には共感しながら楽しんでもらえる作品になっていると思います。



松本穂香


──また必ずしも「刃牙」を知らなくても、あかねさんの熱量に引っ張られるドラマですよね。


岡山天音:あかねさんがそもそも楽しそうだから、観てるこっちもハイテンションになって同調していくんですよね。


神尾楓珠:「刃牙」の魅力も詰まってますし、形式やキャラクターも単純に面白い。実際にあかねさんが熱く語っているシーンが早く観たいです。


岡山天音:僕、本郷奏多さんのYouTubeを観るのが好きなんですけど、奏多さんがめちゃくちゃ楽しそうにポケモンカードの開封とかしてて。ポケモンのことは全然詳しくないですけど、観ていて楽しいんですよね。あかねさんが「刃牙」を読んでるのを観るのと、ちょっと似た感覚(笑)。「刃牙」を知ってる人も知らない人もまったく違った種類の楽しみ方ができると思います。


神尾楓珠:シリーズの長さで敬遠してる方もいるかもしれないですけど、あかねのフィルターを通すことで「刃牙」にも入りやすくなると思います。



松本穂香



──お二人にとって闘いとは?


神尾楓珠:あんまり好きじゃないですね


岡山天音:僕もなるべく避けたいです(笑)


──好きな格闘技は?


岡山天音:ボクシング。ドラマの撮影で始めて今も続けてます


神尾楓珠:空手。小学生のときに習っていて、今もやりたいです


──闘い(撮影)の前に食べるものは?


神尾楓珠:コンビニのたまごサンド。毎回食べるわけじゃないですが


岡山天音:水。渇くとよくないんですよね


──今、闘ってみたい(共演してみたい)役者は?


神尾楓珠:菅田将暉くん


岡山天音:ブラピです


──もし実写版「刃牙」があるとしたら、演じたいキャラクターは?


神尾楓珠:範馬刃牙


岡山天音:範馬勇次郎



岡山天音、神尾楓珠


「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」(全7話)


WOWOW 2021年8月20日(金)放送・配信スタート 毎週金曜 23:00〜 ※第1話無料放送
TELASA(テラサ) 各話WOWOWプライムの放送終了後に配信


ストーリー


文房具メーカーに勤める児島あかねには、会社では誰にも知られていないBLという趣味がある。身近にある物をBLに置き換えて妄想してしまう熱狂的な愛好家だ。そんな彼女はある日、国民的格闘マンガ「グラップラー刃牙」と出会い、格闘家たちの肉体美や言動に濃厚なBLの可能性を見出す。そして主人公の範馬刃牙ら格闘家同士のカップリングを妄想する日々が始まる。会社では本当の自分を隠しながらそつなく仕事をこなし、夜は腐女子仲間と居酒屋でBLトーク。自宅では妄想の世界で刃牙のBLとしての魅力を熱く語り尽くす。そんな彼女の幸せな毎日は、会社の後輩・竹野航平の急なアプローチ、同級生・柴本大寿との再会によって揺らぎ始める。


スタッフ / キャスト


原案:金田淳子「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」(河出書房新社) 監督:山岸聖太
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:王舟
エンディングテーマ曲:CHAI「Wish Upon a Star」(OTEMOYAN record / Jisedai Inc.)
出演:松本穂香、岡山天音、神尾楓珠、岩崎う大(かもめんたる)、島田桃依、穂志もえかほか




神尾楓珠



グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ | オリジナルドラマ | WOWOW
「刃牙はBL」松本穂香インタビューッッ「刃牙さん、かわいい顔してるな」 / 岡山天音×神尾楓珠 - 映画ナタリー 特集・インタビュー
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神尾楓珠



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