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IVVY(エーライツ)、新体制でのツアーファイナル公演レポート


「IVVY BLUE DAISY TOUR」


IVVY 新体制でのツアーファイナル公演レポート「こうしてライブができることが本当に幸せ」


7人組ダンス&ボーカルグループIVVY(エーチームグループ・エーライツ)が6月27日、SHIBUYA CLUB QUATTROにて「IVVY BLUE DAISY TOUR」ファイナル公演を行った。
2022年1月に新メンバーのMASAKI、TAICHI、KEYが加わり、新生IVVYとして“第二章”をスタートさせた彼ら。個性と魅力を見せたライブの模様をレポートする。


7人の個性が光る 新たなIVVYのスタートライン


開演時間が過ぎ、会場内の照明が消えるとペンライトの灯りがゆらめく。いよいよライブが始まる……の前に、会場内の中央にあるスクリーンにはメンバーTAIYU? いや、「“MIKE TAIYU”」による公演の注意事項VTRが流れ、空気を和ませる。


オープニング映像が流れ、音の振動が直に体に伝わってくる。青を基調としたライティングがステージを彩り、高まっていくBGM。
そして、IVVYのメンバー、7人がステージに立つと会場は高揚に包まれた。HIROTOの「東京ファイナル楽しんでいきましょう!」という言葉から始まったのは『AWAKE』。ステージを刺す光の波とダンスが交錯していく。伸びやかなボーカル、さらに厚みを増したラップのサウンドに会場が揺れる。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


「調子はどうですか! 今日は最高の1日にしていきましょう!」とHIROTOが呼びかけ、まずはメンバーそれぞれが自己紹介。「この曲で会場ひとつになっていきましょう!」と『We Like Party』へ。ハンドルを回すようなドライブダンスをメンバーだけではなく、ファンも一緒に。曲中ではHIROTOとMASAKIに持ち上げられたKEYが堂々としたラップを見せる場面もあった。そして、ラップと言えば、もちろんKENTO.iの存在感は抜群。かけていたサングラスを持ち上げ、ステージセンターで重低音を響かせる。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


一転、『Pain』ではオレンジの照明でどこかムーディに。ハーモニーの厚さで聴かせる。ダンスもセクシーに魅せて、会場の視線はくぎ付けだ。
さらに『Mirage』では全員で手を揺らし、ボルテージを上げていく。
『Alice』では迫力あるダンスを見せながらも、笑顔と共に「君に魔法かけてあげよう」という歌詞のように本当に魔法をかけられていくような錯覚に陥る。「笑顔に変わる」という歌詞と共にMASAKIがはにかんだ笑顔を見せたり、ダンス中に不意に向かい合ったYU-TAとKEYが笑顔で握手をするなど、ふとしたところで和ませられる。


5曲を歌い終えたところで、ステージ上にはHIROTOとYU-TA、MASAKIのボーカル組が残る。「新体制として初の全国ツアー。怪我することなく、1公演も欠けることなく今日を迎えられたことに感謝しています」とYU-TAが言うと、HIROTOも「1年間いろんなことがありました」と続ける。「個人としてもリーダーとしてすごく考える時期があった。それこそYU-TAにもすごく頼ってグループが続くかどうかということもあって。いろんな方に背中を押してもらって、夢を追い続けようということで今がある。ひとつだけ言えるとしたら、IVVYをやっててよかったです」ときっぱり。しかし、「それは自分たちの力だけではなく、会場に足を運んでくださるみなさんのおかげだと思います」と感謝の気持ちを伝えた。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


これからもステージに立ち続ける理由を歌に


そんな「これからもステージに立ち続ける理由を歌にした曲」をメインボーカル3人で『Reason』(未発表曲)を披露。深みのあるバラードに、ファンも真剣に聴き入っているのが空気だけで伝わる。違うタイプのボーカル3人で生み出されるハーモニーは確かに新しい可能性を感じさせるもので、IVVYのこれからを楽しみにさせてくれる。


それは7人揃ってのパフォーマンスでも感じられる。『Spiral』、『Freeze』、『Swallowtail』と息の合ったフォーメーションとダンスを見せ、ダイナミックなステージングで客席を魅了していく。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


後半になっていくにつれてパフォーマンスに力が増していくようにも見え、一瞬たりともステージから目が離せなくなっていく。同時に、メンバーそれぞれが終始楽しそうにしているのも印象的だ。


IVVYの可能性という意味ではラップ面も忘れてはならない。KENTO.i、TAIYU、TAICHI、KEYが登場し『TK2』(未発表曲)を披露。先ほどまでのステージとはうってかわって、激しいダンスと重低音のラップが床から会場を揺らす。自然と、客席のノリ方も変わってくるから不思議だ。1曲前とは違うグループを観ているのではないかと思うほど。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


……と思いきや、続けて“MIKE TAIYU”による新作ムービーの告知映像が流れ、また違う世界観でファンを和ませてくれるから油断できない。


衣装を変えたメンバーが登場するとMCでは“MIKE TAIYU”と生電話をつなぐ流れに。MCについてはいつも細かく打ち合わせているわけではないそうで、どの公演でも“生”感があるようだ。電話越しの“MIKE TAIYU”とのコール&レスポンスに会場も拍手で応えながら湧く。


“電話”を終えるとホッとしたような表情で登場したTAIYUは「肩の荷が下りた」とポツリ。
また、HIROTOとTAIYUのお母さんが来場しているという話題で盛り上がる場面もあり、メンバー同士のアットホームな一面を垣間見せた。


そんな和やかなMCを挟み、ライブは後半戦へ。
ツアータイトルでもあり、新体制で初のリリースとなる楽曲『BLUE DAISY』について「この曲で世の中、ファンのみなさんにたくさん幸せを運ぼうという想いが詰まった1曲」とHIROTO。「この先もみなさんにたくさん愛していただいて、僕たちも愛を持ってパフォーマンスしていきたい」と思いを込めて楽曲を届けた。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


これからもみなさんの人生に寄り添っていきたい


続く『Brand New Day』では全員でクラップを響かせ、手を振り更に一体感を高めていく。
しかし、『BLUE DAISY』のカップリング曲『Let it go』になると、また空気が変わる。楽曲も、ダンスもハード。赤のライティングでクールにステージを見せていく。これまで以上にパワーを増したラップが存在感を発揮し、ダンスパフォーマンスでも、また新しいIVVYの形を垣間見せた。


その勢いのまま、『Swing』へ。TAIYUの「ダンスのお時間です!」という言葉に促され、会場にいる全員が一緒に踊って、楽しい!を体感。本編最後の曲となる『A:live』でも全員が体を動かし、一体感を味わった。


アンコールでは、Tシャツ姿のメンバーが、15曲を歌い踊り終えたばかりとは思えないパワーで『SHOW-〜昇〜』を披露。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


そして、ファイナル公演ということで、メンバーが一言ずつファンに想いを伝えた。
KEYは「ファイナルをたくさんの方と迎えられて幸せです。最年少ですが新生IVVYをもっと盛り上げていけるようにがんばります」と短い言葉ながらも力強く伝えた。
新メンバーながら、高いポテンシャルを見せつけたTAICHIは7人揃って無事に公演を駆け抜けられたことに感謝しつつ、「2日後にもリリースがあるので『BLUE DAISY』をいっぱい聴いて愛してください」と伝えた。


MASAKIは「全国を初めて回らせていただいて、たくさんの人と地方でもライブを楽しませていただきました。そこでみんなからもらったパワーをメンバーそれぞれ発揮できたんじゃないかな、と。素敵な空間で一緒に楽しんでいただけて本当に嬉しいです」とかみしめた。
TAIYUは「こうして全国ツアーとリリースがかぶるということがなかなかないので本当にこの2カ月、たくさんの思い出をみなさんと作ることができました」と振り返り、改めて感謝を伝えた。


KENTO.iは「ファンのみなさんのおかげでめちゃくちゃツアー楽しかったです。ファンのみなさんがいるからこだわるし、きついな、と思うこともあるけどがんばれます。僕らの大きな夢はこれからも続いていくので、必ず大きなステージにみなさんを連れていくのでこれからも期待していてください」と決意を語った。


「去年から大きな壁が自分たちの目の前に現れたな、と思ったんですけど、その壁を壊してくれたのは新メンバーと、形が変わっても応援してくれているみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです」と語ったのはYU-TA。「7人となって、更なるステージを目指していろんなことに挑戦していきますし、僕たちのライブを観て、みなさんが少しでも明日また頑張ろうというそんなきっかけになれば嬉しいと思います。これからもみなさんの人生と一緒に寄り添っていく気でがんばりますので応援よろしくお願いします」と思いを伝えた。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


ラストはHIROTO。「もしあのとき(去年)違った選択をしていたら、いま自分はどうしていたのか、と考えることが怖いぐらい、いまこうして7人でたくさんのみなさんの前でライブができることが本当に幸せです。数あるグループの中でIVVYを好きになってくれて、IVVYを選んでくれて、夢を追いかけてくださってありがとうございます」という感謝とともに、「これからもみんなと一緒に最高の景色を見ていきたいと思います」という決意を伝えた。


そしてツアーファイナル、ラストを飾った曲は「ツアーでずっと大切に届けてきた」という『With you』。心を込めて贈られた楽曲に、会場には笑顔があふれた。


IVVY結成日の9月1日には7周年ライブをSHIBUYA CLUB QUATTROで行うことも発表。新生IVVYはまだ走り始めたばかり。これからどのようなグループとしての個性を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。



「IVVY BLUE DAISY TOUR」


SET LIST


M-1. AWAKE
M-2. We Like Party
M-3. Pain
M-4. Mirage
M-5. Alice
M-6. Reason
M-7. Spiral
M-8. Freeze
M-9. Swallowtail
M-10. TK2
M-11. BLUE DAISY 《New Release》
M-12. Brand New Day
M-13. Let it go《New Release》
M-14. Swing
M-15. A:live


【ENCORE】
EC-1. SHOW 〜昇〜
EC-2. With you



「IVVY BLUE DAISY TOUR」



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