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吉岡里帆(エーチーム)主演映画『ハケンアニメ!』、歴史的傑作映画になった理由


吉岡里帆


『ハケンアニメ!』さらに「胸に刺さる」人が増えてほしい、歴史的傑作映画になった理由


辻村深月の小説を原作とした吉岡里帆(エーチームグループ・エーチーム)主演映画『ハケンアニメ!』のBlu-ray&DVDが発売中、そして各種配信サービスでレンタル配信中だ。


本作は劇場公開当初、ライバル作品が多いこともあって興行的に苦戦したものの、絶賛に次ぐ絶賛の口コミが相次ぎ、公開から1カ月以上経ってからは首都圏の劇場では満席が続出、上映期間の延長や拡大公開もされるという、異例のロングランを記録した。


出演者の前野朋哉がティーチイン付き特別上映会で「観てくれたみなさんが、宣伝マンになってくれる作品」と言うほどに、この『ハケンアニメ!』には観た人を熱狂させ、そして誰かにおすすめしたくなる力がある。筆者個人としても2022年のベスト級の映画であり、そして万人が面白いと思えるエンターテインメントでもあるので、劇場で観逃したという方もこの機会に優先して観ていただきたい。具体的な作品の魅力を記していこう。



本当に作られた「鬼クオリティ」のアニメでの対決


本作の面白さは、まず漫画の『バクマン。』のような「作品で対決する」構図にある。見た目がハンサムで待望の復帰作を手がける伝説的監督と、彼に憧れてアニメ業界に入った新人女性監督という対照的な2人が、手がけたアニメでどちらがNo.1になるかの覇権(ハケン)を巡ってバトルをするのだ。


そして、劇中のアニメがそれぞれ「鬼クオリティ」と言ってもいいほどの仕上がりだ。原作者の辻村深月が、劇中では使用されない部分も含めて2作それぞれ全12話分のプロットを作っており、本当に超実力派のスタッフと超人気声優が集結し、尋常ではない労力をかけて、劇場で公開されるレベルの「覇権を争う作品」としての説得力を持たせているのだ。



本作は企画立ち上げから実に7年の時を経て完成しており、その劇中のアニメにこそ、特に時間がかかっていたことは間違いない。この『ハケンアニメ!』を観れば、アニメが好きな人も、そうでない人も、「アニメって本当にすごい!」と、そのわかりやすい対決の構造と、圧倒的なアニメのクオリティのために、ストレートに思えるのだ。


「誰かの胸に刺さる」ことの尊さと、その難しさ


本作のキャッチコピーには、「刺され、誰かの胸に——。」とある。劇中で対決する、2人のアニメ映画監督は覇権を奪うだけでなく、そのためにアニメを作っている。アニメが誰かの胸に刺されば、その人にとっての生きる希望になるかもしれないし、人生を変えるきっかけにもなるかもしれない。それほどの「力」がアニメにはあるのだと、それぞれの監督の言動や過去の出来事はもちろん、前述したアニメのクオリティでもって提示しているのだ。


同時に、アニメは膨大かつ地道な作業の積み重ねであることも、ややダウナーなトーンで映される制作現場から、改めて思い知らされる。しかも、劇中で新人女性監督はスタッフとのコミュニケーションに苦労するだけでなく、宣伝活動に自分を駆り出してくるプロデューサーにも不満を募らせていく。純粋にアニメを作ること以外の「大人の事情」や、新人でしかも女性だからこそ偏見の目で見られる問題も、丹念に描かれているのだ。



吉岡里帆


一方で、ひょうひょうとした印象があるプロデューサーもまた、独自の信念を持つ者であることがわかっていく。特に、彼の「アニメを視聴者に届けるということは、簡単なことではありません。“100”の方法で届けて、“1”届けばいい方です」という言葉に、ハッとする人は多いはず。世の中にたくさんのエンターテインメントが溢れている今、その難しさは、作り手でなく受け手も少なからず感じていることだろう。


そのプロデューサーの言葉は、まさに本作『ハケンアニメ!』が劇場公開当初に興行的に苦戦してしまった事実を、メタフィクション的に思い知らされる。だが、その後にSNSを中心に絶賛の声がまさに「届けられ」、届けられた人たちが熱狂的な絶賛の声をSNSに投稿し、ロングランを達成したということもまた事実。100以上の、さらにもっと多くの方法で届ければ、きっと「胸に刺さる」人もさらに多くなるというのも、また普遍的な事実であり希望なのだと、『ハケンアニメ!』という作品の内外で思い知らされたことにも、感動があったのだ。



尾野真千子


「人の心を動かす」こと、ひいては「仕事」の素晴らしさ


「誰かの胸に刺さる」ことがいかに難しいかは、劇中でのアニメを作ることそのもの、それ以外の宣伝手法や人間関係からも思い知らされるわけだが、同時に「アニメが人の胸に刺さり、そして心を動かす」ことの素晴らしさもまたストレートに描かれている。


それは時に、監督やプロデューサーの「最高のアニメを作りたい」という強い意志が、関わるスタッフの心を変えるということでもある。さらに、それを観た人が涙を浮かべるほど感動するだけでなく、前述したように生きる希望や人生を変えるきっかけを得られることもあるのだと、劇中の出来事からつぶさに感じられるだろう。


それはアニメに限らず、どんな仕事にも当てはまることなのではないか。自分が手がけた仕事、はたまた出会った人が、自身に喜びを与えてくれたり、それがまた他の誰かの幸福にも伝播するというのは、普遍的なことではないか。シンプルに、この『ハケンアニメ!』を観て、「自分も仕事をがんばってみよう」と思える方は、きっと多いはずだ。



吉岡里帆(中央)


難点は「対決方法」に違和感があること?


あえて本作の難点をあげるとすれば、劇中の「同じ日時に放送されるアニメのリアルアイム放送での視聴率」を競うという設定に、違和感を覚える方が少なからずいるということ。配信サービスでアニメを観る人も多くなった今では、視聴率で競うことそのものが、あり得ないものとして映ってしまうのは致し方がない。その他、時代の移り変わりが激しく、また労働環境が問題になりやすいアニメの現場の「今」があまり描かれていないことにも、不満を持つ方はいるかもしれない。


とはいえ、個人的には見た目にもわかりやすい勝負を優先したということで納得できたし、リアルタイムだからこそのSNSの反応を凝った演出で見せる様も面白かった。スマートフォンでアニメを観ている人もいたりするなど、できる限り現代の「らしさ」も取り込もうとする工夫もされている。現代のアニメ事情に完全に合わせてのリアリティよりも、ビジュアル面での対決の面白さの方に振り切ったのだと思えば、肯定的にみることは十分できるはずだ。



中村倫也、吉岡里帆


豪華キャストの演技、演出や音楽に至るまで、褒めるところしかない


前述した難点はごくささいなこと、他にも褒めるところをあげればキリがないほどに、『ハケンアニメ!』はエンターテインメントとしての面白さに満ち満ちているし、アニメの素晴らしさをストレートかつ全力で提示した歴史的傑作だと思うばかりだ。それは、前述した劇中アニメだけでなく、実写でも最強レベルのスタッフとキャストが集結したおかげでもある。


何しろ、豪華キャスト陣のハマりぶりは、本作を観た人の多くが賞賛すること。天才肌の変人だが胸には熱いものを秘めている中村倫也、愚直なまでに仕事に没頭する女性新人監督役の吉岡里帆の2人はもちろん、柄本佑、尾野真千子、工藤阿須加、小野花梨、古館寛治、前野朋哉など、それぞれがクセが強いが「こういう人いるいる」と思えるリアルな人物をこれ以上なく好演されている。



柄本佑


さらには『水曜日が消えた』(2020)でも中村倫也とタッグを組んでいた吉野耕平監督の、抑えるところは抑えて俳優の演技を丹念に映しながら、CGを駆使した派手で凝った演出はグイグイと画面に惹きつける力がある。政池洋佑氏による、原作小説をタイトに再構成しながらも、さまざまな伏線をテクニカルに回収していく脚本は、2度観るとさらにその緻密さに驚かされるものになっていた。


さらに、池頼広の音楽も抑えたトーンだからこそ、アニメの膨大かつ地道な作業そのものを表現しているかのようだった(そのため、本作のサントラを「作業用BGM」として聴くのもおすすめだ)。主題歌の「エクレール」は打って変わってポップでキャッチーなナンバーでありながら、作品のメッセージを凝縮し体現した歌詞は、映画を観ていればより心に染み渡るものになっている。



改めて言おう。アニメが好きな方も、そうでないという人も、優先的に『ハケンアニメ!』を観てほしい。アニメに関わるさまざまな人たちと、とことん作品に向かい続けた2人の監督がたどる結末、特に吉岡里帆演じる女性監督の「あの表情」に、感動を覚える方はきっと多いはず。本作がまさに、もっと多くの、誰かの胸に刺さることを願っている。



『ハケンアニメ!』作品情報


2022年9月28日(水)販売&レンタル開始
製作年:2022年
製作国:日本
メーカー:東映ビデオ
出演者:吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、工藤阿須加、小野花梨、高野麻里佳、前野朋哉、矢柴俊博、新谷真弓、松角洋平、水間ロン、前原滉、古館寛治、徳井優、六角精児、大場美奈
監督:吉野耕平
脚本:政池洋佑
原作者:辻村深月
音楽:池頼広



吉岡里帆



映画『ハケンアニメ!』公式サイト
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